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未成年(再) 第10話 まとめ

副題「愛と哀しみのクリスマス
  • ヒロの父親が理解あるふりで取り入り居場所発覚。
  • 警察、マスコミ、機動隊まで配備される中、彼らは愛に満ちたクリスマスイブを過ごす。
  • デクサンタ自首からの突撃デストロイ。
3行ってむずかしい



では振り返ってみます。
(本放送時の1995年、わたしは中3でした)
  • ツトムとヒトミは外へ出て子供を健診に連れて行く。不安なヒトミはこのまま生活を新たにしようと提案するがツトムは応じない。一旦は離れようとしたものの、一緒にいる大切さを思い直し廃校へ戻る。
  • 捕まった順平は厳しい尋問を受けていた。何日も不眠不休の自白強要で意識朦朧とし皆の居場所を口にしてしまったのではないかと自分をひどく責める。
  • メディアで騒がれ時の人となりつつあるヒロに父から電話がくる。無理解だったことへの謝罪の言葉と、デクがないがしろにされないという約束を受け仲違いは雪解けかと思われた。
子供を抱く姿が目立つヒトミ、後ろにはパトカーのパトロール、芯のない自分を仲間を裏切らないことで律したい順平、口先だけの父親を疑いきれなかったヒロ
・・・誰のせいで居場所が割れたとか、もうそんな問題じゃないということ。
特に順平のシーンは未成年時代の私でも身につまされた。だって何があったって眠いもんは眠い。美学では生きていかれないことを順平はいつも教えてくれてる。ダサかろうが脇役だろうが圧倒的にこの世は順平ポジションの人だらけ。
そして"親子関係に難あり"三十路になってやっとカウンセリングを受け始めてる身としてはヒロと徳馬お父さんの確執はシビれるわけ。なんで大人って子供時代をまるでなかったことのように偉ぶるんだろう。責任を取るわずらわしさはたしかにわかるよ。だけど、ねぇ?団塊vsジュニア!ライフワークバランスにまで言及1995フゥーー?!

  • 明朝に山を降りて自首する旨を皆へ告げるヒロ。全員が人質などではなく"ダチ"であると確認できた食卓。貧しいながらも暖かいワンシーン。
  • しかしその朝、外の物々しい光景に愕然とする。
やっぱゴローちゃんの脚ヤバくて激痛だよね〜そういう漢だよネ〜でもツトム謝れてよかったじゃんね。ヒトミもにっこり。

そんでもって機動隊とか怖いし。
なんつーか"コミュニケーションが成り立たなかった結果"ってかんじ。バリケードを張りなおしてヒロはデクと"逃げる"だってさ。狂った現実に心を閉ざし、本当の自分を守って逃避で転がるの?みたいな?またもやメタファーじゅんじゅん。

なーるほどねーーー

  • 完全包囲の中、各々は魂の休息。ヒロは萌香と結ばれ、ツトムもヒトミと愛を確かめ合う。ゴローはペンダントを抱いて眠り、デクはサオリに給仕した後、各部屋に絵を一人プレゼントして回る。
(こないだ出産したもんだから「産褥期ぇ??」とは思っちゃった。しょうがない。水差しちゃった。)
サーチライトに照らされる廃校のシーンはこのドラマのハイライトなのかもしれなくない?一見価値のないボロボロの壁の内側にだって誰かの大切なものはきっとある。大きく(社会)強力(序列)な光(偏見)では見つけ(裁き)たくても何(真実)も見えない。

  • デクは亀を逃がし投降
  • 止めに入ったゴローは狙撃手から被弾
  • そして全員は抵抗むなしく制圧される、
デクって和み要員なだけかと思ってたのよ。同じTBSてことで昔なつかし"脳会議"の視床下部みたいな…

…ナルホド そ う い う こ と か 。

虫ケラのようにひねりつぶされる彼ら。
最後に手錠をかけられたヒロは咆哮するんだけど、中3の私は全っっ然っわかってなかった!その咆哮は演出ではなく、演出を超えた"演出"
なのだと。←演劇こじらせた人みたいなこと言ってみたくなった。

未成年で逃げるって決めたのにそれを阻止され逮捕ですよ。順平みたいに、ふつうみたいに「俺の人生終わりだ」って叫んだのかとそりゃ聞こえたの。つまり絶叫だと思ってたの再び観るまでは。でも違う、あれは咆哮だったんだ。人間としての願いがことごとく踏みにじられTHE ENDを突きつけられた時、むき出しの獣にならずにはいられないだろう ヒト だって。
あとさ「もう誰も愛さない」で"ウォー!"流行ったでしょ。そういう、なんかそんなやつだと思ってたの。

知ってるつもり だったの。若いくせに。
私は今
若いつもりが年を取った けどね。

明日は最終回!