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オシャレにいきたいのにアレコレ

未成年(再) 最終話 まとめ

副題「イエスタディ・ワンス・モア」

まずは大づかみ3行
  • 護送車が転落をしてヒロ脱走
  • 逃走を続行ダチのためならず
  • 未成年の主張で皆の心打つ
感想の五七五
  • イエスタディ ワンスモアって 思うよね


終わった・・・終わってしまったよ・・・未成年・・・
  • 傷だらけのヒロ、ツトム、デクは身柄を拘束され護送車に揺られている。そこで豪雨と山道が祟って地すべりが発生、車は転落し皆体を打って身動きが取れなくなる。困惑するなか「ゴローの敵」のためヒロは手錠姿で必死の逃亡を始める。
  • トラックに忍び込むなどして東京にたどり着いたヒロは自宅で冷蔵庫をあさっているところを父親に見つかる。睨み合っていると周囲に異変を気づかれインターフォンが鳴る。ヒロはまた窓から逃走、父親はそのまま通報するかと思いきや「何でもない」と、ひそかに援護をする。
ヒロの思いを遂げるため、はたまた自分自身のために、まるで皆がリレーをしているような逃走劇です。

  • 軟禁された萌香だったが監視の目をくぐり抜けヒロと再会できた。ところがデクの救出を思案中またも裏切ったカーコが新村刑事を連れて現れる。萌香は盾になってヒロを逃がし、その後病状が悪化し帰らぬ人となってしまう。
もう萌香はデクの本当の思いに気づいていたんだよね。見た目や立場が違っても尚シンパシー。

  • ヒロはデクのいる施設の警報器を鳴らし、どさくさで救出するべく病室へたどり着く。だがデクは皆と"ダチ"で、発砲した自分は"悪い"と平等に裁かれることだけを望み、逃走には従わない。
  • どこかで序列をつけていた自分を思い知り恥じるヒロはさらに萌香の訃報を知ると絶望につぐ絶望で咆哮せずにはいられない。
18歳でここまでのことはあるのだろうか?ヒロは家だってそれなりにお金持ちだし、そりゃ日本一の不幸者ではないのかもしれない。だけどそこはドラマでさ、メタファー出汁でさ、全ての未成年の苦しみを浴びてるシーンなんじゃないかと思うのです。
そして夜明けが訪れる。

  • 朝、ヒロは校舎の屋上に佇み語りかける。命、生きる意味、未熟だったことへの懺悔、友情やつながりの大切さ、アイデンティティへの誇りについて等身大の思いを傍観ばかりの群衆に問うように。そしてとうとう捕らえられる瞬間には最後の要求を叫ぶ「デクに裁判を!!」
  • 共鳴した群衆は群衆を呼び、大挙する。連行されるヒロはそんな中エールとともに見送られたのだった。
当時中3の私は「かっこイーィすねぇ〜へぇぇ〜〜〜」だって(笑)超絶バカでしかない。
命を花に例えたり、太陽とか水とか競争がどうとか、なんだかクサく聞こえてたんです。でも今わかるのはそうとしか思えなかったのは経験があまりにも少ないから。軽くいじめられたりモテなかったり、苦労したつもりは単なるつもりでしかなかったんですよね。そして苦労とかなんて本当は年齢問わず知らない人は知らない、わからない人には一生わからないし、でも時を経て急に腑に落ちることもあるから不思議なもんで。それだけ人は数多いて、すべからく違うってことなのな。

  • 裁判が始まる。神妙な面持ちのヒロ、ツトム、ジュンペイ。そこにアリサのペンダントで命を取り留めたゴロー、そして皆の願いが通じてデクも入廷する。
  • 静粛にできない相変わらずなヤツら。只々再会の喜びが抑えられない。
  • そしていつものように乾杯をすると "物語" は 終わる。
このブログの筆者である私は今年で35歳になるおばさんです。子供も産み、スマホいじってなんかばかりの所謂アレです。
だけど、いつもやってるようなテレビの再放送をたまたま懐かしいだけで見始めたらば何だか賢くなれた気がしたんです。
偏差値は上がってないけれど、疎遠になった友人に声をかけることはできました。錯覚だったとしても、これは1ミリは成長したに等しいでしょう。わけもなくさみしくて怖くて泣いたりしたこともあったくせにさ。

子供として生まれ、未成年としてまぁまぁ暮らし、気づいたら二十歳は一昔前と言ってもいいぐらい年を重ねました。
これからもそうやって振り返って寝違えてイテテテ生きていくんだと実感するのに35年かかったってことですよね。
ヒロが屋上で主張できてた年頃なのに死んじゃいたかったり、学校留年してみたり、アレしてコレして人を裏切ってみたりの泥の道は失敗ばかりで恥ずかしいかぎり。そこに言い訳を面白おかしくおしゃべりしつづけようと、そしてそれを許してくれる素敵な人は知らないだけで沢山いるんだと、嬉しいお言葉とさせていただきます。©岡村さん

どうでしょう?